英文誌(Weed Biology and Management)投稿ガイドライン(日本語訳)
注)この日本語訳は、日本語を母語とする投稿者の便宜のためにAuthor Guidelinesを和訳したものであり、投稿ガイドラインそのものではありません。したがって、この日本語訳がAuthor Guidelinesと矛盾する場合には、Author Guidelinesの規定が優先されます。
1. 投稿
本誌への投稿にあたっては、その内容が学会やシンポジウムなどの短い講演要旨以外では未公表で、また他誌にも投稿されていないことが前提となります。
フリーフォーマットサブミッション
本誌は、投稿の簡便化、効率化のため、フリーフォーマットサブミッションを採用しています。
この方針に基づいて、最初の投稿時に体裁が本誌のものと合致していなくても、このガイドラインの「6.原稿の執筆」で定める必須の要素がもれなく含まれていれば原稿を受付け、審査の手続きを進めます。このように、最初の審査は内容本位で行われることになりますが、内容の判断が難しい原稿に対しては、編集事務局の判断で著者に修正を求める場合があります。最初の審査結果に応じて所要の修正を行い、再投稿する際には、「6.原稿の執筆」や「7.投稿原稿の体裁」に基づいて、本誌の体裁に合致させる必要があります。
投稿は、こちらのWebサイト(ScholarOne)から行います。ScholarOneの使い方については、こちらを参照してください(訳注:英語による説明です)。
ORCID:論文の出版までの各段階で著者をサポートするため、投稿者には、投稿の際にご自身のORCID iDを提供していただきます(他の共著者のORCID iDは不要です)。所要時間は約2分です。 詳しくは、こちらを参照してください。
オンラインでの投稿が困難な場合には、編集事務局あてご相談ください。事務局のアドレスは次の通りです(訳注:日本語での問合せも可能です)。
wbmeditor@wssj.jp
2.本誌の目的と対象分野
Weed Biology and Managementは、年4回発行される国際誌です。
本誌は、雑草科学のあらゆる分野の研究論文(Research Paper)、技術レポート(Technical Report)、総説(Review)を受け付けます。対象分野には、雑草の分類学、生態学、生理学、雑草の管理および制御法、植物体内、土壌および環境中における除草剤の挙動、雑草の利用などが含まれます。技術レポートは、新技術の開発や事例研究を内容とし、雑草科学や実際の雑草管理に極めて有用な情報が含まれているものです。どの論文の種類でも、雑草科学の知見の幅を広げるのに十分な質を備えている必要があります。
3.編集および内容に関する事項
論文の審査と受理
原則として、投稿原稿は、匿名の査読者2名と編集担当者によるシングルブラインド・ピアレビューを受けます(訳注:シングルブラインドとは、査読者だけが、著者が誰かを知ることができる査読方式)。投稿は、未発表で、かつ、他誌に投稿されていないことが前提となります。最終的な受理または却下の判断は編集委員会が行ない、編集委員会はすべての投稿論文に対して却下する権利を有しています。通常の投稿論文とは別に、編集委員会が執筆を依頼する場合があります。
科学的見地からみて受理が適当と判断された場合に、編集委員会または出版社は、あいまいな表現や反復的な表現を除き、著者と読者との間の情報伝達を円滑にすることを目的として、原稿を修正する場合があります。
データ共有とデータアクセス
本誌は研究結果を裏付けるデータやその他の成果物を、適切な公開リポジトリに保管し、共有することを奨励します。著者は、論文と同時に、このステートメントを公開できるように、使用リポジトリへのリンクを含むデータアクセスに関するステートメントを記述する必要があります。
出版倫理
この雑誌は、出版倫理委員会(COPE)のメンバーになっており、iThenticateのCrossCheckソフトウェアを使用して、投稿された原稿に、すでに出版されている論文との重複や類似表現が含まれていないかチェックが行われます。詳しくは、Wiley’s Top 10 Publishing Ethics Tips for Authors、Wiley’s Publication Ethics Guidelinesを確認してください。
4.論文の種類とページ数の制限
研究論文(Research Paper)と技術レポート(Technical Report)は、表題ページ、図表を含めて 8ページ (約5000語) に収める必要があります。
総説(Review)は、表題ページ、図表を含めて 10ページ以内としてください。
これらのページ数を超える場合には、超過ページ数に応じて料金がかかります(8. ページ料金の項を参照してください)。
以上に加えて、編集委員会の責任において、本会記事など他のカテゴリーの記事を掲載することがあります。
5.著者用リソース:原稿の作成を開始する前に読んでください。
Wileyの著者用リソース
原稿の準備に関するチップス:Wileyは、投稿用の原稿を準備するためのさまざまなリソースをこちらに用意しています。特に、Writing for Search Engine Optimizationに関するWileyのベスト・プラクティス・チップスは有益かもしれません。
論文作成支援:Wiley Editing Servicesには、英語校正だけでなく、翻訳、原稿の書式設定、図の作成や書式設定、グラフィカルな抽象デザインなど、専門的なヘルプが用意されています。
また、論文執筆や原稿の用意のためのリソース、Preparing Your Articleも参考になります。
6.原稿の執筆
原稿の書式とスタイル
スペリング 本誌では米国英語を使用します。最新版のMerriam-Webster's Collegiate Dictionaryに従ってください。
学名 題名、要約および本文のそれぞれで初めて使用する箇所で、雑草の慣用名の後に括弧を付した学名 (属名、種形容語、著者名から構成される) を記す必要があります。しかし、よく知られた種については、学名を論文の表題から省略できます。慣用的に用いられる英名が存在しない場合は、学名のみを使用します。属名、種形容語および種より下位の学名はイタリック体とします。除草剤または他の化学物質について最初に言及するときは、一般名のみを記載します。商品名は使用しないでください。
計量単位 SI単位系を基本とします。計量単位、記号、省略形の概要については、次を参照してください。
A Guide for Medical and Scientific Editors and Authors, 5th edn (ed. by Baron D.N.), Royal Society of Medicine Press, London, 1994.
除草剤の量は有効成分(a.i.)で示すのが原則ですが、不可能な場合には製剤量で示してしてください。
省略形 長い専門用語の繰り返しを減らすことで、読者の便宜を図ることができる場合に限って使用してください。要約と本文それぞれで最初に使用する箇所では省略せずに括弧内に省略形を示し、その後は略語を使用してください。表題には省略形を使用しないでください。
論文の構成
原稿は次の順番で構成してください。
(ⅰ)タイトルページ;
(ⅱ)Abstractとキーワード;
(ⅲ)本文;
(ⅳ)謝辞(acknowledgments);
(ⅴ)利益相反の開示(disclosure statement);
(ⅵ)引用文献リスト(references);
(ⅶ)図の説明;
(ⅷ)表(各表には題名と脚注を添えること)
図及びサポート情報は、別ファイルとして提出する必要があります。本文に脚注を入れることはできません。そのような資料はいずれも括弧書きで本文に記述します。
タイトルページ
タイトルページには、次の情報を記入してください。
(ⅰ)論文の種類(訳注:Research Paper、Review、Technical Reportのいずれか)
(ⅱ)主要なキーワードを含む簡潔で内容が端的に表現されているタイトル
(ⅲ)著作のフルネーム。名を前に、姓を後に書く。
(ⅳ)研究実施機関名
(ⅵ)研究実施機関の所在地、責任著者の住所、電話番号及び電子メールアドレス
「5.著者用リソース」の項に、読者数を増やすための論文のタイトルや要約の書き方のチップスがあります。
Abstractとキーワード
論文には、研究の目的、研究の流れ、主要な新知見、結論を記述した250語以下のAbstractが必要です。省略形の使用や引用は不可で、5つまでのキーワードを添えます。
本文
Introduction、Material and methods、Results、Discussionで構成してください(訳注:原則的な構成です。例えば、ResultsとDiscussionを同じ項にまとめた投稿も受け付けますし、総説ではこのような構成にならない場合もあり得ます。)
謝辞(Acknowledgements)
研究資金の出所や著者以外にも研究者または機関の貢献があれば、もれなく記入する必要があります。
利益相反の開示(Disclosure statement)
論文の内容に著者の商業的利益に関わる事項があれば、開示する必要があります。無い場合には、「The authors declare no conflicts of interest(全ての著者に、利益相反はない)」と記載すること。
引用(References)
- 引用は、APA(米国心理学会)(2020)による出版マニュアル第7版のスタイルに従ってください。
- 本文中では、引用文献は、著者の姓と出版年を記載します。例えば、 (Sago, 2000) 、(Baskin & Baskin, 1998) 。著者が3~5人の場合は、初出の箇所では全ての著者を明記し、それ以降は筆頭著者の後にet al.を添えます (Kurokawa et al., 2017) 。6人以上の場合は、引用のたびに、筆頭著者だけを記しet al.を添えます。
- 引用文献リストは、著者名をアルファベット順に記載します。 DOIが与えられている論文では、それを明記します。APAの引用スタイルについては、 次を参照してください。→APAのFAQ(https://apastyle.apa.org/learn/faqs/)
- 雑誌に掲載された論文の場合、各巻の各号が1ページから始まる場合を除き、号番号は記載しません。
引用文献リストの書き方は次の通り。
雑誌に掲載された論文
2~7名の共著論文の例
Hirase, K., & Molin, W.T. (2003). Sulfur assimilation in plants and weed control: Potential targets for novel herbicides and action sites of certain safeners. Weed Biology and Management, 3, 147–157. https://doi.org/10.1046/j.1445-6664.2003.00098.x
Powles, S.B., Lorraine-Colwill, D.F., Dellow J.J., & Preston C. (1998). Evolved resistance to glyphosate in rigid ryegrass (Lolium rigidium) in Australia. Weed Science, 46, 604–608. https://doi.org/10.1017/S0043174500091165
7名以上の共著論文の例
Kubo, K., Nemoto, K., Kobayashi, H., Kuriyama, Y., Harada, H., Matsunami, H., ... & Kimura, T. (2015). Analyses and countermeasures for decreasing radioactive cesium in buckwheat in areas affected by the nuclear accident in 2011. Field Crops Research, 170, 40-46. https://doi.org/10.1016/j.fcr.2014.10.001
書籍
Baskin, C.C., & Baskin, J.M. (1998). Seeds. London, UK: Academic Press.
書籍の章
Marshall, G., & Finch, R.P. (1997). Molecular ecology: its role in studying herbicide resistance. In R. De Prado, J. Jorrin, & L. Garcia-Torres (Eds.), Weed and Crop Resistance to Herbicides (pp. 171-179). Dordrecht, NL: Kluwer Academic.
学会等の講演要旨(プロシーディング)
Harnden, P., Joffe, J.K., & Jones, W.G. editors. (2002). Germ cell tumours V: Proceedings of the 5th Germ Cell Tumour conference; 2001 Sep 13-15; Leeds, UK. New York: Springer.
特許
Cidaria, D., Andriollo, N., Cassani, G., Crestani, E., Spera S., Garavaglia, C., Pirali, G., & Confalonieri, G.(1992). AB021 antibiotics and process for producing them. US Patent 5 126 265.
表(Tables)
表は、本文を補足し、自己完結するもので、本文に含まれる情報と重複してはいけません。表には連続した数字で番号を振ります。表はそれぞれ別ページとし、表の上には説明を書く必要があります。表の説明は簡潔かつ包括的なものとし、表自体、表の説明、脚注は本文を参照しなくとも理解できるものにします。縦線を列の区切りに使用しないでください。表の見出しは簡潔なものとし、括弧書きで単位を添えます。すべての省略形は脚注で定義する必要があります。脚注記号は、†、‡、§、¶、をこの順番に使用し、*、**、 *** はP値の説明に用います。標準偏差や標準誤差などの統計量はそれとわかるように見出しに明記します。表は、Microsoft WordまたはExcelのファイルとして投稿します。RTFファイルも編集が可能であれば使用可能です。イメージファイルやテキストボックスのグループ化は避けてください。
図(Figures)
イラスト (線画・写真) はすべて図に分類されます。本文では、連続した図番号で引用します。図のサイズは2段組の1段分 (88 mm) 、その中間 (114 mm) 、または全幅 (180 mm) に収まるように設定する必要があります。それぞれの図は、図の番号をファイル名に組み込んだ個別のファイルとしてください。
図の説明
図の説明は、引用文献リストの後ろに、別ページとして原稿の本文に含めてください。とその説明は本文を参照しなくとも理解できるものにします。図中で使用する全ての記号の定義、全ての省略形、単位の定義または説明を含めてください。
カラーの図:カラーで投稿された図は、そのままカラーで制作されます(無料)。ただし、求めに応じて提供される冊子体では、原則として白黒となります。
サポート情報
サポート情報は、論文に必須のものではありませんが、より深い内容と背景を提供します。オンラインで提供され、編集や組版なしで表示され、表、図、ビデオ、データセットなどが含まれます。
サポート情報に関するWileyのFAQはこちらです。
注:論文として公表された分析に使用されたデータ、スクリプトその他の物が公開データリポジトリを通じて利用可能な場合、著者はその資料の所在場所を論文に記す必要があります。
7.投稿原稿の形式
- ScholarOneシステムの 「カバーレター欄」 に送り状を記入する必要があります。Web上で直接入力することも、ファイルとしてアップロードすることもできます。
- 本文ファイルは、Microsoft Wordまたはリッチテキスト形式で送信する必要があります。上、下、および横の余白は30 mmで、行の間隔は2行にします。すべてのページの右上隅に、先頭ページを1として、連続するページ番号を付けてください。
- 図は、図の番号をファイル名に組み込んだ個別のファイルにしてください。この段階ではJPGまたはBMPとして保存された低解像度のファイルを送ってください。これは、審査段階でのファイルのやり取りを容易にするためです。ただし、論文が受理された時点で、高解像度(300 dpi以上)のEPSまたはTIFFファイルを改めてアップロードする必要がありますので、もともと解像度が低い図は不適切です。最初の審査用の図、出版用の図に求められる要件については、こちらを参照してください。
8.ページ料金
著者に日本雑草学会の会員が含まれる場合
著者に1人でも日本雑草学会の会員が含まれていれば、論文の種類 (研究論文・技術レポートは8ページ以内;総説は10ページ以内) ごとに決められているページ数制限内での出版にはページ料金は発生しません。ページ数制限を超えた論文については、責任著者にその超過分1/2ページあたり8,000円を請求します。
著者に日本雑草学会員がいない場合
著者に日本雑草学会の会員がいない場合、1ページにつき5000円の料金がかかります。また、ページ数制限を超えた論文については、責任著者にできあがりで1/2ページにつき8000円を請求します。
9.著作権
論文が受理されると、責任著者にAuthor Servicesへのログインを指示するEメールが送信されます。責任著者は、すべての共著者を代表して、Author Licensing Service (WALS)を介して著作権使用許諾契約を締結する必要があります。
著者は、本誌の標準的な著作権契約の条件に基づく出版か、Creative Commons Licenseに基づくオンラインオープンでの出版のいずれかを選択できます。
ライセンスと著作権に関する本誌の一般的な情報については、こちらを参照してください。オンラインオープンに係るCreative Commons Licenseはこちらを参照してください。特定のCCライセンスの使用を義務付けている研究資金もあることに注意してください(こちらを参照)。
セルフアーカイブの定義とその方針 本誌の標準的な著作権契約では、特定の条件下でのみ論文の別バージョンをセルフアーカイブすることができることに留意してください。セルフアーカイブの定義とその方針の詳細については、こちらを参照してください。
オープンアクセス料金:オンラインオープンは有料サービスです。Wileyの扱う雑誌の料金リストは次の通りです。
研究資金提供者のオープンアクセス:特定の資金提供者のオープンアクセスに関する方針に対するワイリーの対応についてはこちらを参照してください。
10.受理後の出版手続
受理原稿の制作部門による受付
受理原稿をWileyの制作部門が受け取ると、責任著者に電子メールが送付され、Wiley Author Servicesへのログイン、未登録の場合には登録が求められます。この段階で、著者は出版ライセンスに署名する必要があります。
校正原稿
著者に、HTMLページ校正にオンラインでアクセスできるリンクと手順が記された電子メールが送付されます。ページ校正は、組版の誤りがないように、注意深く行ってください。オンラインガイドラインがシステム内で提供されますのでそれを参照してください。特別なソフトウェアは不要で、一般的なブラウザがあれば作業可能です。出版用に再度ナンバリングされた図表や引用文献が本文中の引用と一致し、また、図の説明が本文中の引用と図で一致していることも確認する必要があります。校正原稿は、電子メールを受け取ってから48時間以内に返送してください。オンラインシステムが利用できない場合やアクセスできない場合には、電子メールによる返送も可能です。
Early View(オンライン版の論文)
本誌では、WileyのEarly Viewサービスにより論文の早期の公開が可能です。アーリー・ビュー(オンライン版の論文)は、Wiley Online Libraryにおいて、雑誌として正式にページが付けられる前に公開されます。ただし、編集委員会による確認作業も行われる都合上、著者校正終了後、記事がオンラインで公開されるまでの間に若干の遅延が生じる場合があります。論文がEarly Viewで公開されればそれ以後の変更はできません。Early Viewにはオンライン公開日とDOIが記載されるので、完全に引用可能です。
11.出版後の手続き
印刷物
別刷をオンラインで注文できます(有料)。こちらをクリックして必要な詳細を入力し、全ての欄に記入されていることを確認してください。
論文へのアクセスと共有
記事がオンラインで出版された場合:
- 著者に電子メールで出版のお知らせが届きます (希望する場合) 。
- 出版された論文へのリンクはソーシャルメディアを通じて共有できます。
- 著者は利用規約に同意した後に、論文を自由に閲覧することができます。
- 責任著者(コレポンディングオーサー)と全ての共著者は、最大10名に対して出版のお知らせメールを送付し、記事への無料オンラインアクセス権を付与できます。
論文プロモーションのサポート
Wiley Editing Servicesでは、プロの手によるビデオ、デザイン、ライティングのサービスを提供しています。共有可能なビデオアブストラクト、インフォグラフィック、カンファレンスポスター、レイサマリー、リサーチニュースなどの作成を通じて、研究のプロモーションを支援します。
論文のプロモーション
論文の最適なプロモーションについては、こちらを参照してください。
論文のインパクトの評価
Wileyでは、KudosおよびAltmetricの協力により、著者自らによる論文のインパクトの評価を支援しています。
12.問合せ(日本語での問合せも可能です)
WBM編集事務局: wbmeditor@wssj.jp
2020年7月1日改訂
(このガイドラインは、 2020年7月1日以降に投稿される論文に適用されます。)