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日本雑草学会創立50周年記念(第26回)シンポジウム

趣 旨:雑草は、人の手が加わる場所でたくみに生きる植物です。昔からわたしたちの身近にあったなじみ深い植物ということができますが、近ごろでは外国から様々な新顔の雑草が入りこんで日本の生物多様性を脅かしています。これら雑草は、農耕地では作物の成長を大きく妨げ、市街地では景観を損ねる存在です。日本雑草学会では、雑草の生きかたを解明し、防ぎかたを開発するための科学研究を積み重ねてきました。本シンポジウムでは、その研究内容を分かりやすく紹介し、雑草というやっかいだがおもしろい植物を理解します。さらに、雑草がもつ多面的な価値を討論して、雑草科学の研究分野全体を展望します。

日時:平成23年9月4日(日)10:30~18:10
場所:浜離宮朝日ホール小ホール(東京都中央区築地5-3-2) 
   都営大江戸線「築地市場」駅A2出口すぐ [浜離宮朝日ホール案内図]

テーマ:「雑草を学ぶ -日本の雑草学50年の歩みと新たな挑戦-」
懇親会:会費6,000円 18:30~20:15 レストラン・アラスカ朝日新聞社店

【プログラム】

10:30基調講演
雑草学のあゆみ
  佐合隆一(茨城大学農学部)

10:50セッション1 雑草の生きかた
雑草の生きかた − 雑草の多様な繁殖戦略 − 
  冨永 達(京都大学農学研究科)
外来雑草が増加し、在来雑草が絶滅危惧種に 
  榎本 敬(岡山大学資源植物科学研究所)
(昼休憩)

13:20特別講演
絵本の中の雑草
  甲斐信枝 (絵本作家)

14:00 セッション2 雑草の防ぎかた
雑草防除と除草剤 
  横山昌雄(財団法人 日本植物調節剤研究協会)
除草剤の安全性とその作用の科学 
  松本 宏(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
遺伝子組換え作物と雑草研究~栽培国と輸入国での雑草問題~
  松尾和人(独立行政法人 農業環境技術研究所)
(休 憩)

16:10 セッション3 雑草との付きあいかた
雑草の多面的機能の利用 
  小林勝一郎(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
文化の視点から雑草をみる 
  露﨑 浩(秋田県立大学生物資源科学部)
放射性物質に汚染された農地に生育する雑草をどのようにとらえるか 
  小林浩幸(独立行政法人 農研機構 東北農業研究センター 福島研究拠点)
生活圏における雑草との共存―歴史と現状を踏まえより良き関係を築くには―
  伊藤操子(マイクロフォレストリサーチ㈱/NPO法人緑地雑草科学研究所)
有機農業における雑草とのつきあい方 
  嶺田拓也(独立行政法人 農研機構 農村工学研究所)

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