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学会案内|会長挨拶

会長挨拶

日本雑草学会会員の皆様へ

2020年4月より日本雑草学会の理事が新体制となりました。新理事を代表してご挨拶申し上げます。本年はCOVID-19の感染拡大防止のために大きな集会が自粛となり、4月に信州大学長野キャンパスで開催される予定であった当学会の第59回大会も中止となりました。講演会は講演要旨集の印刷・発行をもって開催とみなし、大会中の開催を予定していた代議員総会および理事会はWeb会議で開催いたしました。この間、異例の状況への対応にご尽力頂いた大会運営委員会、前理事、前監事、代議員をはじめとした関係者の皆様には心より感謝申し上げます。

日本雑草学会は2019年3月より一般社団法人となっています。これに伴い、これまで学会運営の中心を担ってきた幹事会が理事会となり、各地域の会員代表であった評議員は代議員となりました。学会の運営も、法人の定款に沿った運営となっています。法人化の経緯と詳細については渡邊前会長が昨年の雑草研究64巻2号に記載された通りですが、法人化にあたって新たに制定した定款、規程、細則などは、これまでの学会運営をほぼ踏襲したものであり、これまで大きな混乱も無く運営を進めることができています。これはひとえに渡邊前会長をはじめとする前理事会のご尽力によるところが大きく、あらためて感謝申し上げます。法人化して1年が経ち、代議員選挙をはじめとした所定の手続きを踏んで今回の新体制が発足しましたが、手探りの運営はまだしばらく続きます。このため今期も、前理事会の法人化準備委員会を引き継ぐ「法人化委員会」を設置し、円滑な運営を目指すこととしました。会員の皆様には引き続きご協力頂きますようお願い申し上げます。

本学会は1962年に「日本雑草防除研究会」として発足し、1975年に「日本雑草学会」となりました。さらに2019年に一般社団法人となりましたが、来年2021年には60周年という節目を迎えます。そこで今期は「創立60周年事業実行委員会」を設け、次の事業を行うことと致しました。(1)有用資料の作成と配布(雑草や除草剤の解説集の作成などを想定しています)、(2)記念大会の開催(記念講演会、記念シンポ、記念式典、祝賀会を想定しています)、(3)60年のあゆみの作成と配布、(4)向こう10年の活動を支える資金の充実、です。いずれも現会員の皆様および将来の雑草学の発展にむけて有益となるものですので、本事業の取り組みに対してご理解とご協力を頂きますよう、会員の皆様に切にお願い申し上げます。

本学会の重要な役目としては雑草科学と雑草制御技術に関する情報発信があります。今期もこれまでに引き続き、和文誌「雑草研究」および英文誌「Weed Biology and Management」の充実を図り、学会HPも活用して積極的に情報発信を行います。和文誌では、掲載論文をJ-Stageで無料公開する一方で、投稿論文作成の支援を行う取り組みを行っています。J-Stageでは過去の講演要旨も無料公開しており、近年の講演要旨集については会員専用ページにpdfファイルとして公開しています。これらの書誌事項は、学会HPにある「和文誌検索」からまとめて検索することが可能です。英文誌は、昨年はじめてインパクトファクターが1.00となりました。英文誌HPでは新たな取り組みとして、過去に掲載された質の高い論文を集めたVirtual Issueを前期から始めています。また論文賞受賞論文を中心にオープンアクセス化も進めているところです。学会HPでは、この他にも学術情報として雑草名リストと農薬リストを公開しています。また会員専用ページでは、雑草学事典 WEB版を掲載し、用語解説も掲載しています。これらのリストおよび解説は、本学会の用語委員会が検討して充実を図っているものになります。その内容についてご意見等がありましたら、随時本学会までお寄せ頂ければ幸いです。また過去の学会出版物(シンポジウム要旨集、雑草科学の基礎、雑草科学実験法、雑草学用語集、雑草学会50年のあゆみ等々)も会員専用ページにpdfファイルとして掲載しています。これらの情報は雑草研究の有用な資料となりますので、ぜひ積極的にご活用ください。

本学会はまた、若手研究者への支援にも力を入れています。これまで渡航費の支援を目的として国際会議等への出席費補助を行っていましたが、前期から研究費の支援を目的として研究課題補助事業を開始しています。その応募の詳細については和文誌やHPに掲載されますので、若手研究者は積極的にご活用ください。また前期から雑草研究者の育成を目的とした活動も始めています。昨年は秋に雑草研究者育成講座を開催し、若手研究者を中心に40名近くの参加がありました。今期もこの活動は継続いたしますので、引き続きご活用頂きますようお願い申し上げます。

本年は残念ながら講演会が中止となりましたが、大会の開催は学会として最も重要な取り組みです。大会における情報交換や意見交換といった会員同士の交流が、これまでの雑草研究の発展に大きな役割を果たしてきたと考えています。一方で大会の開催地には大きな負担をお願いすることになります。このため、近年は開催業務の一部を外部委託するなど、開催地の負担軽減の取り組みも行ってきました。大会開催の重要性を認識して頂いた上で、関係者の皆様には引き続きご協力いただきますよう何卒お願い申し上げます。また学会賞と論文賞の選考も、本学会のもう一つの重要な取り組みです。特に学会賞の選考は会員の推薦に基づいて行われますので、会員の皆様には積極的に推薦をして頂きますようお願い申し上げます。さらに学会シンポジウムも情報交換、研究交流の場として大きな役割を果たすものであり、本学会の重要な取り組みとして引き続き継続して開催いたします。そのテーマは学術研究部会を中心に検討し、開催することを予定しています。この他、本学会は国内外の関係学会との協力も進め、国際的役割と社会的役割を強化するよう努めていきます。

日本雑草学会は、定款に記されたとおり「雑草の制御および利用、ならびにそれらと環境に関する研究の推進と研究成果の発信により、雑草科学の発展および雑草管理技術の普及への貢献を目的」とする団体です。この目的に沿い、今期も会員にとって有益な活動をさまざまに行っていきます。一方、この活動には多くの会員の協力のもと、役割分担による運営も必要となります。今期も、多忙な中で会務を引き受けて頂いた役員の皆様には深く感謝申し上げます。会員、代議員の皆様にはお世話になりますが、雑草学の発展のため、今後も引き続きご協力頂きますようお願い申し上げます。

一般社団法人 日本雑草学会
代表理事・会長  内野 彰

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