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第14回 畑作雑草研究会 開催のお知らせ

 第14回畑作雑草研究会を下記の要領で開催いたします。特に大豆作の雑草防除について,広葉用除草剤の登録から8年を経て,本年,畦間・株間処理や塗布処理が登録に至るなど,防除技術の選択肢は増えつつあります。今回の研究会では,近年の全国的な発生動向について栽培体系と草種構成との関係を捉えながら,今後の防除技術の開発・普及との関係について議論できる構成としました。
 本研究会に参加ご希望の方は,氏名(ふりがな)および所属等を明記の上,11月30日までに下記までお申し込みください(申込受付は11月1日から開始します)。多数の皆様のご参加をお待ちしております。

1.日時:平成24年12月7日(金) 14:30~16:30

2.場所:第一ホテル両国(〒130-0015 東京都墨田区横網1-6-1 http://www.dh-ryogoku.com/)

・第一ホテル両国は、都営大江戸線「両国」の上?<A1出口直結>
・http://www.dh-ryogoku.com/access/

3.内容
1)長野県における麦類および大豆作圃場での問題雑草と対策(仮)
青木政晴(長野県農業試験場)
長野県の水田転換畑において,主に麦類および大豆を連作する圃場では数種の帰化雑草が被害を及ぼしている。麦作ではアブラナ科4草種,キク科ヤグルマギク等,大豆作ではアサガオ類,アレチウリ等である。そこで,防除の啓発および対策確立のため,草種毎に作物の減収程度,出芽等の生態,除草剤および耕種的防除法について成果として情報提供してきた。また,普及等の現場と連携し簡易な分布調査を開始したので,これらについて報告する。

2)山口県内の大豆圃場における雑草発生状況と防除対策の現況
池尻明彦(山口県農林総合技術センター)
山口県の主要な大豆生産者である集落営農法人における現在の大豆の単収は,法人の目標である240kg/10aに比べて約60kg/10a低く,収量の向上が大きな課題である。集落営農法人へのアンケート調査では,雑草害が収量低迷の大きな要因の一つとなっており,近年,県内でも帰化アサガオ類などの新たな問題雑草が確認されていることから,その発生状況を明らかにし,対策を講じる必要がある。ここでは,2012年に行った県内の主要大豆産地における雑草の発生状況と防除対策の現況について報告する。

3)宮城県内の大豆作雑草(4ヶ年調査による動向解析と残草対策),グリホサートカリウム塩塗布処理の効果と普及状況(仮)
三上綾子(宮城県古川農業試験場)
ブロックローテーションにより水田輪作を行っている地域を対象に,2009年から12年までの4年間にかけて,関係機関の協力を得て大豆雑草発生調査を行ってきた。その雑草発生状況について,前作や防除履歴等を組み合わせ,動向を解析した事例について報告する。また,手取除草に依存している開花期以降の残草について,2012年に農薬登録されたグリホサートカリウム塩塗布処理の県内での使用状況を報告する。

4)大豆作における問題雑草「帰化アサガオ類」に対する防除の取り組み-ベンタゾン液剤の反復処理による除草効果-
金久保秀輝((公財)日本植物調節剤研究協会研究所)
近年,大豆畑ではアサガオ類が問題となり,防除技術の確立が求められている。現在,非選択性茎葉処理型除草剤の畦間処理が有効であり,中耕培土等の耕種的手法との組み合わせで防除が取り組まれている。大豆生育期に全面茎葉処理もしくは畦間処理が可能なベンタゾン液剤は帰化アサガオ類への除草効果は不十分とされているが,同薬剤の反復処理により除草効果が向上し,帰化アサガオ類防除の有効性が示唆された。

総合討論等

4.参加費
学生(会員・非会員問わず):無料
雑草学会個人会員:¥1,000
雑草学会個人会員以外:¥2,000

申込先
下記、日本雑草学会ホームページ内専用申し込みフォームからお願いします。

http://wssj.jp/FormMail/hatazassou/mpmailec/form.cgi

*畑作雑草研究会は畑作における雑草管理技術に対する基礎研究から現地情報まで知見を共有・検討する場として,日本雑草学会学術研究部会の一つとして平成 15年に設立しました。

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