除草剤抵抗性雑草研究会のホームページ(2024年8月27日更新)
本HPは除草剤抵抗性雑草研究会(日本雑草学会学術研究部会)の活動の一環として日本の除草剤抵抗性雑草の情報をとりまとめています。本HPに関する問い合わせは中日本農業研究センター 内野 彰(uchino@naro.affrc.go.jp)までお願いいたします。なお本HPはJHRWG(日本除草剤抵抗性ワーキンググループ:Japan Herbicide Resistance Working Group)のHP(http://jhrwg.ac.affrc.go.jp/JHRWG.html)を2014年から引き継ぎました。
除草剤抵抗性情報
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これまでの除草剤抵抗性雑草研究会の活動
第18回研究会(2024年9月11日(月)東京農工大府中キャンパス)
- 「微生物がもたらす抵抗性」松本はるな(浙江大学)
- 「ヒエ属雑草における除草剤抵抗性検定法の開発」吉川学(福島県農業総合センター)
- 「新規 PPO 阻害剤 Rapidicil™の開発および抵抗性 Amaranthus 類への効果とその展望」神義伸(住友化学株式会社)
第17回研究会(2022年10月31日(月)オンライン開催)
- 「茎葉処理除草剤ベンタゾンの処理により致死に至るダイズの高度感受性に関する遺伝解析」加藤信(農研機構・作物研究部門)
- 「除草剤の作物-雑草間選択性に関わる代謝酵素の解明とその応用」河合清(クミアイ化学工業)
<一般講演>
- 「新規除草剤抵抗遺伝子HIS1の発見と機能解析」山﨑明彦(エス・ディー・エス バイオテック)
第16回研究会(2021年12月1日(水)オンライン開催)
- 「愛知県の水稲直播栽培におけるシハロホップブチル抵抗性ノビエの発生状況と有効除草剤の検討」柏木啓佑(愛知県農業総合試験場)
- 「日本国内に発生した3タイプの除草剤抵抗性ヒエ属水田雑草」内野彰(農研機構)
- 「遺伝子組換えナタネの輸送路沿いでの生育調査」 中嶋信美(国立環境研究所)
<一般講演>
- 「SU抵抗性オモダカ実生における変異ALSアレルの累積効果」太田健介、定由直(住友化学)
- 「ALS阻害型除草剤抵抗性雑草の検定方法」奥野潤一、柴山佳之、濱村謙史朗 (公益財団法人日本植物調節剤研究協会)
- 「タイヌビエにおけるシハロホップブチル抵抗性機構の解析」久保朋美1、内野彰2、冨永達1、黒川俊二1、岩上哲史1(1京都大、2農研機構)
第15回研究会(2019年7月27日(土)京都大学農学部)
- 「はじめに」冨永 達(京都大農学研究科)
- 「ヒユ科ヒユ属雑草数種の識別と生態的特徴」浅井元朗(農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター)
- 「グラスエンドファイトとの共生からみたグリホサート抵抗性ネズミムギとその防除」山下雅幸(静岡大学学術院農学領域)
第14回研究会(2018年9月15日(土)京都大学農学部)
- 「はじめに」冨永達(京都大学農学研究科)
- 「日本の稲作雑草防除における除草剤の利用と課題」渡邊寛明(日本植物調節剤研究協会 研究所)
- 「蛋白質の立体構造と除草剤開発への応用」鈴木倫太郎(農業・食品産業技術総合研究機構 高度解析センター 生体高分子解析チーム)
第13回研究会(2018年2月3日(土)京都大学農学部)
- 「はじめに」冨永達(京都大学農学研究科)
- 「農耕地における難防除外来雑草の侵入・分布拡大メカニズム」黒川俊二(中央農業研究センター)
- 「都市河川におけるアブラナ属植物の分布と生態」中山祐一郎(大阪府大人間社会システム科学研究科)
- 「輸入穀物に混入する除草剤抵抗性ライグラスの港における定着状況」下野嘉子(京都大農学研究科)
- 「除草剤を用いた外来雑草の防除について」村岡哲郎(日本植調協会)
第12回研究会(2016年12月3日(土)京都大学農学部)
- 「はじめに:ヒエ属雑草の多様性と除草剤抵抗性」冨永達(京都大学農学研究科)
- 「ヒエ属植物の進化および種内変異についての最近の研究成果」保田謙太郎(秋田県立大学 生物資源科学部)
- 「多剤抵抗性タイヌビエにおける抵抗性機構の解析:ALS阻害剤およびACCase阻害剤の解毒代謝機構」岩上哲史(京都大農学部)
第11回研究会(2016年1月9日(土)京都大学農学部)
- 「はじめに:雑草のグリホサート抵抗性」冨永達(京都大学農学研究科)
- 「静岡県内の水田周辺部におけるグリホサート抵抗性ネズミムギの出現状況とその防除対策」市原実(静岡県農林技術研究所)
- 「グリホサート抵抗性ネズミムギの抵抗性機構」倉田康平(京都大農学部)
- 「グリホサート抵抗性オヒシバおよびヒメムカシヨモギの抵抗性機構」永井絵理(京都大農学研究科)
第10回研究会(2015年6月27日(土)京都大学農学部)
- 「除草剤の推奨濃度以下での使用と除草剤抵抗性の進化」冨永達(京都大学農学研究科)
- 「東北地方における水田雑草の出芽の不斉一性と土中種子の寿命」内野彰(中央農業総合研究センター)
第9回研究会(2014年11月29日(土)京都大学農学部)
- 「ミズアオイ属植物の分類と進化」汪光熙(名城大学農学部)
- 「イヌホタルイにおけるALSの多様な作用点変異に基づく抵抗性表現型の多様性」定由直(住友化学株式会社)
第8回研究会(2013年11月30日(土)京都大学農学部)
- 「除草剤抵抗性水田雑草の生理および生態」内野彰(中央農業総合研究センター)
- 「長野県における雑草イネの発生経過、総合防除対策の到達点と今後の課題」酒井長雄・青木政晴(長野県農業試験場)
第7回研究会(2012年11月17日(土)京都大学農学部、近畿雑草研究会との合同研究会)
- 「殺ダニ剤抵抗性の現状と展望」刑部正博(京都大学農学研究科)
- 「雑草の二次代謝産物研究のこれまでとこれから」森本正則(近畿大学農学部応用生命化学科)
- 「兵庫県における雑草防除研究のこれまでとこれから -水田雑草を例に-」須藤健一(植調兵庫試験地)
第6回研究会(2011年11月19日(土)京都大学農学部)
- 「麦作における除草剤抵抗性雑草の発生状況と対策技術の現状」大段秀記(九州沖縄農業研究センター)
- 「SU抵抗性雑草対応剤の進展」竹下孝史(日本植物調節剤研究協会)
第5回研究会(2010年11月27日(土)京都大学農学部)
- 「兵庫、京都、滋賀、大阪における抵抗性雑草出現の状況と対策」
須藤健一(兵庫県立農林水産技術総合センター)
中井譲(滋賀県農業技術振興センター)
大橋善之(京都府中丹広域振興局農林商工部)
松下美郎(大阪府環境農林水産総合研究所)
第4回研究会(2010年2月6日(土)京都大学農学部)
- 「分子生物学的手法の雑草生物学への応用」Dr. Mui-Keng Tan(オーストラリア、Elizabeth Macarthur Agricultural Institute)
第3回研究会(2008年11月1日(土)京都大学農学部)
- 「アメリカにおけるグリホサート抵抗性雑草の出現状況について」佐合隆一(茨城大学農学部附属農場)
- 「雑草のグリホサート抵抗性生物型の出現の生物学」冨永達(京都大学農学研究科)
第2回研究会(2007年11月3日(土)京都大学農学部)
- 「野生ムギ類の進化と倍数化による種形成」笹沼恒男(横浜市立大学木原生物学研究所)
- 「除草剤の開発経過と今後の諸問題」竹下孝史(植調協会)
第1回研究会(2006年9月16日(土)京都大学農学部)
- 「はじめに」冨永達(京都大学農学研究科)
- 「水田雑草におけるSU抵抗性研究の現状」内野彰(中央農業総合研究センター)
- 「ALS阻害型除草剤抵抗性の分子生物学」清水力(クミアイ化学工業(株))
これまでのJHRWGの活動
- 平成16年4月17~18日の日本雑草学会第43回大会(岩手大学)で小集会「除草剤抵抗性雑草 第5回:東北地域における抵抗性確認状況・抵抗性簡易検定キットの開発」(話題提供者:渡邊寛明(東北農研),吉田修一(古川農試) 世話人:内野彰(東北農研))が行われ,日本の抵抗性雑草の確認状況,今後の抵抗性情報の収集システムについて議論された。また,大会一般講演における除草剤抵抗性の講演についても質疑応答がなされ,交差抵抗性についての議論がなされた。話題提供の詳細は下記を参照。
- 内野彰・渡邊寛明・菊池晴志・三浦嘉浩・尾形茂・臼井智彦・吉田修一・谷なつ子・三浦恒子・田口奈穂子・矢野真二・伊藤博樹・新田靖晃(2003)東北地域におけるスルホニルウレア系除草剤抵抗性水田雑草の確認状況. 平成15年度東北地域研究成果情報, 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構東北農業研究センター,
https://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/tarc/2003/tohoku03-09.html
- 吉田修一(2004)スルホニルウレア抵抗性水田雑草の簡易検定キットの開発.日本植物調節剤研究協会東北支部会報39,3-6.(https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H15/suitou/h15suitou025.html)
- 平成14年4月13-14日に東京農業大学で開催された第41回日本雑草学会大会で,「除草剤抵抗性ワーキンググループはどんな活動をしているか?(伊藤・藤原,講演要旨集266-267ページ)」のポスター発表が行われた。除草剤抵抗性小集会では,ここ1年間のJHRWG活動についての総括があり,今後の活動方針などについて議論された。今後,抵抗性問題は多くの雑草研究者,道府県の除草剤担当者の興味の対象となるものと予想され,情報が一元化しているピラミッド構造ではなく,多方面から発信されるネットワークとしての機能を活かしていく必要性があること等が論じられた。
- 平成13年4月14-15日に大阪府大で開催された第40回日本雑草学会大会中の除草剤抵抗性小集会において,農業環境技術研究所の伊藤一幸氏(現,東北農業研究センター)を委員長に,全農営農・技術センターの藤原修治氏を事務局に,本組織の活動が開始された。当面の活動について話し合われ,1)除草剤抵抗性の検定材料(主として感受性生物型の種子)の統一化・共有化,2)スルホニルウレア抵抗性の簡易検定マニュアルの作成,等を目差していくこととなった。
雑草関係のリンク