日本雑草学会
雑草分布状況全国調査
第2回 チガヤ(普通型・ケナシ型)
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〈ご協力のお願い〉
日本雑草学会では,和文誌『雑草研究』の総説シリーズ「雑草モノグラフ」のための資料として,モノグラフ掲載種の分布調査をおこなっています。2003年には帰化雑草ショクヨウガヤツリを対象に調査をおこない,多くの皆様からご協力をいただきました→結果。
今回はチガヤImperata cylindrica(写真)の2型をとりあげます。雑草学会会員の皆様はもちろん,植物や農業に関心をお持ちの会員外の皆様からの情報提供もお待ちしております。
調査結果は上記総説および雑草学会のウェブサイトで紹介されます。同時に,情報をご提供いただいた皆様のお名前(もしくは機関名)を一覧として掲載し,お礼にかえさせていただきます。
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写真提供:冨永 達
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写真提供:冨永 達
普通型 ケナシ型 |
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〈チガヤの2型について〉
チガヤは路傍や河川敷に群落をつくるイネ科の多年草で,風散布種子で侵入し,いったんはびこると防除が困難な強害雑草です。反面,のり面などを保護するとして推奨される場面もあります。通常,5?6月に穂を出し,熟すと銀白色になります。
チガヤは日本全国に分布しますが,その中に,節に毛があるものとないものの2つの型があります(左図)。関東以西で土手やあぜにふつうにみられるのは毛のあるほうです。2型は毛の有無だけでなく開花期や生育環境も異なるといわれていますが,詳しい分布の違いはわかっていません。
皆様のお住まいの近くのチガヤがどちらの型で,どのような場所に生えているか,情報をお寄せください。ケナシ型は海岸や河川敷のしめったところに多いともいわれていますので,そのような場所にも気をつけていただけるとありがたく思います。
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出穂稈の中部の節です。葉鞘の中にかくれていることもあります。長田の「日本イネ科植物図譜」によれば,普通型はvar. koenigii,ケナシ型はvar. cylindricaに相当します。毛の長さや密度には変異がありますが,有無ははっきりしています。
もし中間型など問題のあるサンプルがありましたら,モノグラフ執筆者の冨永 達氏(京都府立大学農学研究科,tominaga@kab.seika.kyoto.jp)までご一報ください。
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回答受付期限は2004年9月30日です。
和文誌編集委員会・雑草モノグラフ企画チーム
本調査に関する問い合わせ先
〒606-8502
京都市左京区北白川追分町
京都大学農学部雑草学研究室
三浦 励一(日本雑草学会和文誌編集委員)
FAX: 075-753-6062
E-mail: miurar@kais.kyoto-u.ac.jp
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