花穂と植物体(福岡県筑後市)
ショクヨウガヤツリ(学名Cyperus esculentus L.,別名キハマスゲ)は世界の温帯から熱帯に広く分布するカヤツリグサ科の多年生雑草です。日本では1980年代に帰化が確認されました。現在では飼料畑,採草地で大きな問題となっているほか,水田でも発生がみられ,今後の蔓延が懸念されています。ハマスゲと異なり市街地にはあまりみられないようですが,詳しい分布状況はわかっていません。
ショクヨウガヤツリの群落(栃木県塩原市)
類似種との区別は塊茎と花穂に着目!
〈参考になる資料〉 清水・森田・廣田『日本帰化植物写真図鑑』(全国農村教育協会,4,300円) 畜産草地研究所 http://www.nilgs-n.affrc.go.jp/weedlist/title.html 中央農業総合研究センター http://cse.narc.affrc.go.jp/masai/homej.html
〈写真提供〉
森田弘彦氏(九州沖縄農業研究センター)
渡辺 修氏(近畿中国四国農業研究センター