2010年11月16日 |
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畑作雑草研究会(日本雑草学会学術研究部会) |
第12回畑作雑草研究会を畑作除草剤動向と開発を主題として下記の要領で開催いたします。 本研究会に参加ご希望の方は,氏名(ふりがな)および所属等を明記の上,11月29日までに下記までお申し込みください。多数の皆様のご参加をお待ちしております。 |
記 |
1.日時:平成22年12月3日(金) 14:00〜16:00 |
2.場所:浅草ビューホテル(〒111-8765東京都台東区西浅草3-17-1) |
3.内容 |
1)海外における畑作用除草剤市場の動向 |
森島靖雄(シンジェンタジャパン(株)開発本部) |
世界農薬市場約430億ドル(2008年,GM作物種子除く)のうち,稲作対象を除く除草剤(非農耕地用途含む)は,その約50%に相当する216億ドルの市場規模で,世界の畑作雑草防除を支えている。これらのうち,現在および今後も重要な畑作用除草剤系統やその役割,除草剤耐性作物栽培の飛躍的な増加と雑草防除との関係,海外における除草剤抵抗性雑草の拡がりと各地域における対応状況,その他市場に影響を与えている要因などについて概略する。 |
2)日本の畑作除草剤の使用動向(仮題) |
(日本植物調節剤研究協会) |
3)麦作における除草剤選択肢:作用機作の拡大と抵抗性発生予防の方向性 |
大段秀記(九州沖縄農業研究センター) |
我が国の麦作における雑草防除はジニトロアニリン系除草剤とスルホニルウレア系除草剤に頼るところが大きく、九州北部の麦作地帯を中心にこれら除草剤に対する抵抗性スズメノテッポウが発生し、大きな問題となっている。本年の麦作からチオカーバメート系除草剤を含有成分とした新規除草剤が上市され、さらに今後も新規除草剤の登録が見込まれている。それらの状況を踏まえ、今後の抵抗性雑草の発生予防について対策技術の方向性を考えていく。 |
4)‘過去は過去のことか’:トリフルラリン用途開発の歴史 |
伊藤幹二(マイクロフォレストリサーチ(株)) |
米国型畑作除草剤として開発されたトリフルラリンが、1965年の導入後日本型畑作除草剤としての地位を確立するまでの、初期の試行錯誤に続く多面多岐な用途開発の試みを紹介する。比較優位の時代(効果・薬害の確認)、競争優位の時代(上手な使い方の追求)、絶対優位の時代(トリフルラリンしか出来ないことの整理)という変遷とその過程で生じる諸問題は、今後の日本の畑作除草剤用途開発においても共通の課題と考える。 |
総合討論等 |
4.参加費 |
学生:無料 雑草学会個人会員:¥1,000 雑草学会個人会員以外:¥2,000 |
連絡先 |
〒305-8666 茨城県つくば市観音台3-1-1 |
電子メール: shunji@affrc.go.jp(全角で表示しています.送信時には半角で入力して下さい) |
お申し込み |
畑作雑草研究会は畑作における雑草管理技術に対する基礎研究から現地情報まで知見を共有・検討する場として,日本雑草学会学術研究部会の一つとして平成 15年に設立しました。 |