20111024


13回 畑作雑草研究会 開催のお知らせ

畑作雑草研究会(日本雑草学会学術研究部会)

 13回畑作雑草研究会を畑作除草剤動向と開発を主題として下記の要領で開催いたします。農地の雑草防除にとって,防除の難しい問題雑草の被害をいかに軽減し,初発から防除技術普及までに要する時間と被害を軽減するかが技術者,研究者に共通する役割です。本年は畑作の難防除雑草,特につる性雑草に焦点を当て,問題発生初期の啓蒙・警戒活動から,まん延後の研究課題化,防除技術の開発と防除事業の普及が主題となるような話題の構成としました。

 本研究会に参加ご希望の方は,氏名(ふりがな)および所属等を明記の上,1128日までに下記までお申し込みください(申込受付は111日から開始します)。多数の皆様のご参加をお待ちしております。

1.日時:平成23122日(金) 14001600

2.場所浅草ビューホテル(〒111-8765東京都台東区西浅草3-17-1
・つくばエクスプレス「浅草駅」         直結
・東京メトロ銀座線「田原町駅」         徒歩7
・東京メトロ・都営浅草線「浅草駅」     徒歩10
・東武線「浅草駅」                     徒歩10
  http://
www.viewhotels.co.jp/asakusa/

 

3.内容

1)大豆圃場の雑草防除診断

岩橋末浩(シンジェンタジャパン(株)CP営業本部)

SJP植生管理アカデミーの東北支部会では,会員各位の営業活動の経験から,『水田転作大豆圃場での雑草防除』について生産者自身が,問題となる雑草の名前や雑草の特徴を十分理解していないことにより適切な防除が行われていないことが多いことに注目した。そこで生産者の方が一目で問題雑草の特徴を理解し,それぞれの雑草・栽培状況・環境に適した防除を行えるような診断表の作成に着手した。この診断表を活用した会員経由の啓蒙活動は,東北地区における水田転作大豆圃場の雑草に対する生産者の知識の向上と,雑草防除意識の向上に貢献できるものと考えております。

2)特定外来生物アレチウリの農業への脅威と警戒

黒川俊二(農研機構・中央農業総合研究センター)

  アレチウリは河川敷などにまん延し生態系への悪影響から特定外来生物に指定されている。農業現場ではこれまで飼料畑や樹園地などで猛威を振るってきたが,最近では大豆畑への侵入が報告され始めており,その被害の大きさから特に警戒が必要な外来雑草となっている。ここでは,アレチウリのつる草としての厄介さと春期から秋期まで出芽が続くことによる防除の困難さに焦点をあて,その問題点と対策の方向性について議論したい。

3)愛知県ダイズほ場における帰化アサガオ類の発生状況と防除技術について

遠藤征馬(愛知県農業総合試験場)

  愛知県大豆作では、帰化アサガオ類が雑草として問題となっている。愛知農総試では,乗用管理機を利用した非選択性茎葉処理剤の畦間処理等の防除技術の検討を進めてきた。また,発生状況についても経時的変化を調査しており,さらに2009年には普及指導センターが主体となり全県的な発生状況調査も実施した。これらの発生状況調査と防除技術開発の成果について報告する。

4)サトウキビ畑で発生したヤブガラシ類のグリホサートカリウム塩液剤による防除

比屋根真一(沖縄県農業研究センター)

  沖縄本島南部地域のサトウキビ畑でヤブガラシ類が発生し,サトウキビの生育および生産振興に影響を及ぼしている。そこで,グリホサートカリウム塩液剤によるヤブガラシ類の防除を検討した。休耕畑において同剤の多回散布をおこなったところヒイラギヤブガラシの生育本数や萌芽が抑えられた。サトウキビ畦間および周縁で散布するときは,飛散防止カバー付き少量散布ノズルを使用すると薬害の発生を抑えられた。

 

総合討論等

 

 

4.参加費

学生(会員・非会員問わず):無料

雑草学会個人会員:¥1,000

雑草学会個人会員以外:¥2,000

 

参加申し込み

参加申し込みは以下のサイトからお願いします。
参加申し込みフォーム
305-8666 茨城県つくば市観音台3-1-1
農業・生物系特定産業技術研究機構 中央農業総合研究センター 生産体系領域 黒川俊二

電子メール: shunji@affrc.go.jp(全角で表示しています.送信時には半角で入力して下さい)

・氏名

ふりがな

所属

メールアドレス

雑草学会個人会員

 

*畑作雑草研究会は畑作における雑草管理技術に対する基礎研究から現地情報まで知見を共有・検討する場として,日本雑草学会学術研究部会の一つとして平成 15年に設立しました。