ホソアオゲイトウ

Amaranthus hybridus L.
 異名(シノニム):Amaranthus patulus Bertol.
ヒユ科 AMARANTHACEAE

中国名: 绿穗苋・绿穗莧(lv sui xian)
英名: smooth pigweed(アメリカ雑草学会)

ホソアオゲイトウの写真

撮影:三浦励一

特徴

熱帯アメリカ原産の一年生の外来種。全国の畑地や荒地などに普通に見られる。茎は直立し、高さ2mに達することもある。葉は長さ5cmから12cm、幅2cmから6cmの卵形。葉は中央より葉柄側のほうが幅が広い。晩夏から秋にかけて開花する。花穂は密集し、横にあまり広がらない。雌雄同株。雌花の花被片は披針形でへら状にならない。小苞の長さは花被片の約1.5倍。1個体あたり数千から数万もの種子を生産する。C4植物である。

雑草としての重要性

世界中に帰化し、トウモロコシ、大豆、綿花、サトウキビ、ソルガムなど、様々な畑作物の主要な雑草である。日本でも大豆作の難防除雑草となっている。また、茎が硬く収穫作業を妨げる。種子は長さが約1mmと小さいため、覆土深度5cm以上では出芽できない。

文化・利用

南アフリカ、インド、メキシコ、アメリカ南部の一部では、栄養価の高い野菜として食べられている。

文献・リンク

『雑草研究』(和文誌)掲載論文:19件(2021年12月時点)
Weed Biology and Management (英文誌) 掲載論文:3件(2021年3月時点)

©︎2022 日本雑草学会
(掲載写真の著作権は各撮影者にあります)