ショクヨウガヤツリについて
ショクヨウガヤツリ(学名Cyperus esculentus L.,別名キハマスゲ)は世界の温帯から熱帯に広く分布するカヤツリグサ科の多年生雑草です。日本では1980年代に帰化が確認されました。現在では飼料畑,採草地で大きな問題となっているほか,水田でも発生がみられ,今後の蔓延が懸念されています。ハマスゲと異なり市街地にはあまりみられないようですが,詳しい分布状況はわかっていません。
類似種との区別は塊茎と花穂に着目!
ショクヨウガヤツリ:黒−茶色、ほぼ球形でダイズ−アズキ大。
ハマスゲ:黒色、やや紡錘形、アーモンド大。
ミズガヤツリとも塊茎で識別
花穂
自信がないときは…
ショクヨウガヤツリ:黄褐色の小穂を密に。
ハマスゲ:赤褐色−紫褐色の小穂を疎らに。
穂または全草を乾燥して封筒に入れ,
郵送くだされば同定いたします。
連絡先(なるべくe-mail)を
明記してください。
日本雑草学会 雑草モノグラフ 企画チーム
担当:三浦励一