「雑草科学実験法」

日本雑草学会では、本年度創立40周年を迎え、その記念事業の一環として「雑草科学実験法」を平成13年4月に刊行しました。本書は、総ページ数は約460ページですが、執筆者約70名ですので、雑草科学に関連した幅広い分野を網羅し、かつ1ページに盛り込まれている内容は豊富で、専門性も信頼のおけるものです。また各実験法についてできるだけ優しく解説し、実験室に持ち込める「実験法」を念頭に作られていますので、雑草科学に携わる現場、例えば県の普及センターから大学等の基礎研究まで、必ず役立つものと考えております。詳細については、後述の内容概略を参照していただきたいと思います。

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【雑草科学実験法 日本雑草学会編】
Method in Weed Science
発行 :平成13年4月1日 第1版
総ページ数:460、B5判
定価:5000円(雑草学会会員価格:4000円, 送料別)


【目次】
第1章 雑草の生物・生態に関する試験法
1節 雑草の同定
2節 雑草の形態・生理・生態に関する調査
3節 作物−雑草相互作用試験法
4節 雑草利用に関する試験法
第2章 雑草の防除・管理試験法
1節 化学的防除法
2節 機械的防除法
3節 物理的防除法
4節 耕種的防除法
5節 生物的防除法
第3章 除草剤の生理作用試験法
1節 植物生理反応解析法
第2節 除草剤関連酵素活性測定法
3節 除草剤抵抗性雑草の検定法
第4章 除草剤の環境中動態試験法
1節 除草剤の環境中動態に関する試験法
2節 除草剤残留分析法
付録・解説(実験計画法および統計解析法)


【内容概略】
1章:雑草防除に限らず、山野草も含めた植物観察や各種一年生植物を扱う試験を実施する際に役立つ情報が盛り込まれています。
<具体的内容>雑草の見分け方、雑草標本の作製・保存方法、雑草の種内変異実験法、雑草の入手・保存方法、作物・雑草の形態的特性調査・観察法、雑草の生育調査法、種子の休眠・発芽調査法、栄養繁殖器官に関する調査法、雑草の群落構造調査法、光・養分競合・水分競合、雑草害試験法、作物−雑草間遺伝子移動試験法、雑草を利用した水環境および土壌環境の修復試験法  

2章:化学的防除法が中心ですが、雑草に関わる枠試験等の設計についても記載してあり、その他の防除法の試験にも充分応用できます。
<具体的内容>除草活性特性試験法、除草剤有効成分の混合効果試験法、除草剤による作物への影響、薬剤処理法と散布精度試験法、機械的防除法(水田・畦畔・畑)、物理的防除法(フィルムマルチ、火炎利用、蒸気)、耕種的防除法(含むアレロパシー)、生物的防除法(微生物、鳥類、魚介類、昆虫類)

3章:アレロパシーを含む植物生理反応解析に関する試験法および既存除草剤の作用点や解毒代謝酵素に関する試験法について個別に記載してあります。また、除草剤抵抗性雑草の各種簡易検定法についても書かれています。
<具体的内容>生理活性物質の生物検定法(含むアレロパシー活性)、光合成電子伝達阻害およびクロロフィル蛍光測定法、色素・タンパク質定量法、活性酸素・過酸化生成物測定法、植物の抗酸化活性測定法、細胞周期・細胞分裂試験法、植物ホルモン作用検定法、除草剤関連酵素活性測定法として標的酵素(アセトラクテートシンターゼ、EPSPシンターゼ、グルタミンシンセターゼ、アセチルCoAカルボキシラーゼ、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、p-ヒドロキシフェニルピルビン酸デオキシゲナーゼ、膜電位・細胞膜)および代謝酵素(P450、アリルアシルアミダーゼ、グルタチオンS-トランスフェラーゼ、グルコース転移酵素(UDPGT グルコーストランスフェラーゼ)、除草剤抵抗性雑草の検定法(ビピリジウム系除草剤、トリアジン系除草剤、アセト乳酸合成酵素(ALS)阻害型除草剤等)

4章:除草剤の環境中動態および残留分析法に関する最新の情報をカバーしています。雑草とは直接関係ないように思えますが、耕地環境要素の測定法の項等は、雑草の育つ環境の基本的測定法について言及しています。また、素人でも測定できるELISA法(免疫学的検出法)についても書かれていますので、参考になります。
<具体的内容> 除草剤の環境中動態に関する試験法として、除草剤の物理的化学的特性試験法、耕地環境要素測定法、土壌中挙動試験法、水中挙動試験法、大気中挙動解析法および薬剤の環境中挙動のシミュレーション、除草剤残留分析法として、各種除草剤の機器分析法および免疫学的測定

付録・解説:実験計画法および統計解析法も、自然科学の統計学の入門としては大変読みやすいものとなっています。